ぼんじょるの、しーまんです。
私には「死ぬまでに一度は行きたい」と思っている場所がいくつかあるのですが、その中でも特に行きたいと思っていた場所へ今回出かけてきました。
谷川岳・一ノ倉沢です。
この大迫力な岩壁…。もしかしたら、一度はニュースなどで見たことがあるかもしれませんね。
というのも、実はこの谷川岳…遭難者数世界一のギネス記録を持っているという、ちょっと危険な山なんです(笑)
今回、ツーリングがてらバイクで行ってきましたので
旅の記録として書いていこうと思います。
一生に一度は見に行くべき…
それくらい大迫力の素晴らしい場所!
これからの旅の参考になれば嬉しいです。
動画でも見れます
このツーリングのVlog動画もありますので、動画で見たい方はこちらからどうぞ!
谷川岳、一ノ倉沢ってどんなところ?
谷川岳とは、群馬県と新潟県の県境にある三国山脈の山です。
谷川岳の標高は1977m。
初級者から上級者まで楽しめる登山コースを有し
年間4万人を超える登山者が訪れます。
一方で危険個所の多さと急激な気候変化が影響することから「遭難者の多い山」としても知られ、昭和6年から平成24年までに805名もの死者が出ていることでも有名です。
ちなみにこれは、世界各国の8000メートルを超える山々の死者数を合計する数を超えており、日本のみならず「世界の山のワースト記録」としてギネス世界記録となっています。
一ノ倉沢って?
マチガ沢・一ノ倉沢 ・幽ノ沢 ・芝倉沢など、谷川岳には切り立った岩壁を望む渓谷があります。
その中でも、一ノ倉沢は難易度の高い登山ルートとして知られており、遭難者の多くは一ノ倉沢の岩壁からの登頂によるものです。
国道291号(清水峠)
ちなみにこの一ノ倉沢へ行くルートは登山道ではなく
すべて舗装路となっています。
というのも、この道は群馬県と新潟県の県境にある清水峠を越える「国道291号」。明治18年に開通した道路だそうです。
しかし開通後まもなく、大雨や雪崩の影響により道路が崩落。
現役の国道ではありますが、100年以上廃道となっています。
関東では箱根峠や碓氷峠に並ぶ
名の知れた峠の一つであることは間違いありません。
谷川岳、一ノ倉沢へ行ってきた
今回、谷川岳までバイクで行ってきましたので、距離やルートなども簡単に載せたいと思うのですが…どちらかというとバイクは移動手段といった感じ。
絶景を走るルートなどは今回走っていないため
ツーリングというよりは旅感が強めです。
旅の旅程とルート
旅の旅程はこんな感じ。
上里SA
↓
水上IC
↓
谷川岳ロープウェイ駐車場
↓
マチガ沢
↓
一ノ倉沢
↓
谷川岳ドライブイン
(土合駅)
関東から谷川岳へ向かうなら
関越道「水上IC」を使うのが1番の近道です。
ということで、今回は下記のルートでバイクを走らせてきました。
上里SAをスタートとゴールに設定すると
谷川岳までの往復の距離は約160km。
ご自宅からの距離を足していただくと大体の距離が出るかと思いますので、参考にしてみてください。
谷川岳・一ノ倉沢は、群馬県といえど新潟県との県境。さすがに東京から日帰りとなると、あまり寄り道はできませんでした…。
ツーリングも楽しみたい方は
泊りで行くことをおすすめします!
谷川岳ロープウェイ駐車場(谷川岳ベースプラザ)
一ノ倉沢は国道291号沿いにありますが、先ほども書いた通り現在はすでに廃道です。ということでバイクは駐車場に止めて歩いて行きますよ。
駐車場は、谷川岳ベースプラザにある駐車場を使用します。
料金(1日)
・乗用車:500円
・バイク:300円
管理人さんもいて屋根もついているので
とても安心安全な駐車場です。
廃道を歩く
一ノ倉沢まで、今は廃道となった国道291号を歩いて行きます。
歩くルートはこんな感じ。
この山には熊も住んでるらしい…
とのことで、熊鈴も念のために購入(笑)
「谷川岳」と書いてあるので記念にもなります!
一ノ倉沢までは一応コンクリートの舗装路。
そのためスニーカーや革靴でも歩くことは可能です。
本当はトレッキングシューズを持っていこうかな?と思ったのですが、シートバッグに入らず…(キャンプ用のシートバッグで行けばよかったなぁ)仕方なく、バイク用のブーツで歩くことに。
おかげさまで、両足しっかり靴擦れしました(笑)
トレッキングシューズやスニーカーを持っていくのがおすすめです。
所要時間
- マチガ沢(ベースプラザから1.8km)所要時間約30分
- 一ノ倉沢(ベースプラザから3.3km)所要時間約50分
軽いハイキングといった感じのコースです。それでも往復2時間くらいかかるので、わりと大変でした。
とはいえ、国道291号は馬車規格(馬車が通れる幅3間/5.4m)の道。馬車が走れない急なこう配などはなく、ずっと平坦な道が続くためそれほどつらくはありません。
個人的には、よっぽど高尾山のほうがきつかった(笑)
電気バスもあるにはる
「何時間も歩けないよ!」という方には、電気バスもあります。
谷川岳ベースプラザ(ロープウェイ駐車場)のバス停から、1時間に1本の感覚で運行しています。
ガイドさんがいないときは無料。
いるときはガイド料500円。
ですがこのバス、定員がたったの10名という…高倍率で乗れないやつ(笑) さらに運転手1名とガイド1名が乗るため、乗客は8名までにしか乗ることができません。
これがけっこう大人気で、平日朝1番のバスでも出発の30分前には定員に達していました。
また、なんとなーく若者は乗ってはいけない雰囲気が出ています。(この日は高齢の方が大勢乗っていましたw)もし乗れたとしても、あとからお婆ちゃんやお爺ちゃんがきたら…なんとなく若者は気まずい感じ(笑)
個人的にはハイキング気分で歩くのが楽しかったですし、また達成感を味わうことができるので「歩いてよかったなぁ」と思っています!
どうしても歩くのはツライ…という方は電気バスを利用してみるのも良いと思います。(私もガイドのお話聞いてみたいから1度は乗ってみたい。)
元国道だった痕跡が面白い
廃道とはいえ、もともと国道だったこの道。
いたる場所に国道の痕跡が残っていました。
これは明治時代からあるものなのかしら?
今は全く必要のない標識やガードレールが
至る所にあります。
ちなみに「警笛ならせ」の標識は、バイクで走ってるときに出会ったことはまだないかも(笑)
また、石でできた道しるべのようなものもありました。
どれくらい前からあるものなのかはわかりませんが
なんとなくとても古いような気がして興奮(笑)
マチガ沢
歩くこと約30分、マチガ沢に到着です。
清水峠を越え、夕暮れ時に新潟(越後)から山道を下ってきた人が、このあたりで灯火を目にしたそうです。その時に「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉がマチガ沢の由来と言われています。
私にはマチは見えませんでしたが(笑)
それよりも壮大な渓谷に大感動。
今回の目的地は一ノ倉沢なのですが、マチガ沢でも十分壮大な風景を見ることができます。
梅雨の時期だったため谷川岳から流れてくる水量も多く、なかなか迫力がありました。
私はここでちょっと一息の休憩。
マチガ沢にはベンチもあるので
休憩するには最適です!
厳剛新道の登山口もある
ここから谷川岳へ上る「厳剛新道」という有名な登山コースの入り口があります。
もちろん登山道のため、私のようなバイク用ブーツなどで行くような場所ではありません。
鎖場のある岩場を登る本格的な登山道ですが、天皇陛下が皇太子だったころ、この厳剛新道から谷川岳を登山されたということで(登りやすくするための)大規模な改修があったそうです。
少し登ると見晴らし台があるそうなので、今度はトレッキングシューズ持参で登ってみたいと思っています。
一ノ倉沢
マチガ沢からさらに30分ほど行くと見えてくるのが、今回の目的地「一ノ倉沢」です。
立ち図る岩壁を目の前にすると「あーなんて自分はちっぽけなんだ」とふと思ってしまう…。それくらいの大迫力で谷川岳を見ることができる「一ノ倉沢」。
一生に一度は行くべき場所と思うほど、ものすごい迫力です。
美味しい空気と淹れたてのコーヒーは格別。
「電気バスに乗らなくてよかった」という達成感を
ここで味わうことができました(笑)
少し歩くと湧き水もある
一ノ倉沢から少し歩くと「ブナのしずく」と呼ばれる湧き水があります。
幽ノ沢-ブナのしずくまでは、一ノ倉沢から1.5kmほど。
道路も舗装された道ではなく、少しガレた道です。
ブナのしずくで淹れたお水でコーヒーが飲みたかったですが、さすがに疲れてしまったので今回はペットボトルのお水を沸かしました(笑)
興味のある方は、ぜひブナのしずくまで行ってみてくださいね!
From AQUAのパッケージは一ノ倉沢
ちなみにこの一ノ倉沢は、JR東日本が販売している「From AQUA (フロムアクア)」のパッケージにもなっています。
それもそのはず、From AQUAは谷川連峰から湧き出た天然水で作られているからです。
上越新幹線開通に向けたトンネル工事で偶然湧き出した水を、1984年に「大清水」として販売。その後2007年に「From AQUA」としてリニューアルをしたそうです。
ちなみにこのトンネルの湧き水、新清水トンネル内にある上越線「土合駅」の下りホームでも見ることができます。
ドバドバ地下水が出ているので、これを売ろうと思ったJRはなかなかの商売上手です(笑)
谷川岳ドライブイン
ハイキングを終えておなかがペコペコだったので、今回は「谷川岳ドライブイン」でお昼をいただくことにしました。
場所はここ。
谷川岳ロープウェイ(谷川岳ベースプラザ)駐車場からバイクで3分、徒歩25分の場所にあるドライブイン。
レストランだけでなくお土産屋さんも併設している
わりと大きめのドライブインです。
そしてここのご飯
ボリュームがすごすぎる!
もち豚丼膳を頂きましたが
ものすごい大きな豚丼にお蕎麦までついてきます。
群馬名産の刺身こんにゃくもおいしかった(笑)
また、お土産コーナーでは谷川岳ドライブインオリジナルのお菓子も売っていました。
今回は「谷川の月」をチョイス!
萩の月を思わせる濃厚な味わい(笑)
めちゃくちゃおいしかったです。
谷川岳ドライブイン
群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽土合220
0278-72-5222
営業時間:
9:00~17:00(冬期 不定休)
近くには「日本一のモグラ駅」JR土合駅もある
谷川岳ドライブインの目と鼻の先に
JR上越線「土合駅」があります。
土合駅は「日本一のモグラ駅」として知られ
下り線ホームから改札までの標高差はなんと70m!
土合駅にも行ってみたかったので、ドライブインの方に「バイクを停めたまま、ちょっと行ってきてもいいですか?」と聞いてみたところ、快くOKを頂きました。
ということで、土合駅に関してはまた新しく記事を書こうと思っています。
まとめ|一生に一度は行くべき!谷川岳・一ノ倉沢
ということで、今回は
一生に一度は行くべき!谷川岳・一ノ倉沢
について書いてみました。
東京から新潟の県境まで行くのはなかなか大変でしたが(3:30起きで行ったw)壮大な景色を見ることができたので本当に行って良かったです。
また、朝から歩くって気持ちがいいです!
これを機にさらにハイキングが好きになりました(笑)
マチガ沢や一ノ倉沢の壮大さは
残念ながら写真や動画ではあまり伝わりません。
ぜひ実際に行って、迫力のある谷川岳を見てほしいなぁと思います。
ただ、電気バスについては「乗れない」つもりで行くほうがいいかな?と(笑) ハイキングは往復2時間以上かかりますので、ツーリングついでの方は疲れないような対策が必要です。(泊りで行くとかトレッキングシューズを持って行くとか…)
この旅では、ツーリングプランを利用しました
谷川岳へ行くにはほぼ高速道路。
途中に絶景やワインディングを楽しめるような道もないので、ただ高速を移動する←という旅になります。
高速ばかり走る旅ってめちゃくちゃお金かかるんですよね…。
ということで、今回は「ツーリングプラン|関越道・東北道コース」を利用することに!
沼田ICまでは3000円乗り放題!
なので…
沼田IC→水上IC 490円
水上IC→沼田IC 490円 をプラス…
往復3980円で行くことができました!
また、近くには日光や温泉などもありますので
ツーリングついでに寄ってみるのもおすすめです。
それでは、今回はこの辺で終わりです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
ちゃお~